関節に効くサプリって?
脊椎動物である犬・猫はからだの中に多くの関節をもっています。
脊椎動物は骨という硬い組織を保ちながら、同時にしなやかな活動をしなくてはならないため骨と骨を短くしてそれをつなぎ合わせる「関節」を作りました。
そしてその関節は硬い骨と骨が直接ぶつかり合わないように、間に柔らかいクッションのような組織を持っています。それが関節軟骨です。
関節軟骨のほとんどは水分で、それを保つためのプロテオグリカンという物質が存在し、そのプロテオグリカンのほとんどが「グリコサミノグリカン」なのです。イメージとしてはウォーターベッドみたいなものでしょうか。
そして犬や猫の運動時のすごい衝撃を吸収し骨を守ってくれます。
しかし、その大事な関節軟骨も歳とともに産生されにくくなります。
老犬の背骨や、小型犬の膝蓋骨脱臼をもつ膝関節、老猫の肘関節・・・。
モノ言わぬ彼らも日々、痛みに耐えているのです。
そこでサプリメントであるグリコサミン(グルコサミン)やコンドロイチン硫酸を摂ると、犬では軟骨細胞がプロテオグリカンの産生を刺激されます。そして関節軟骨が増加することが証明されています。
また、人間・犬ともにグリコサミンを摂取し続けると消炎・鎮痛効果が得られ、歩き方が改善するという報告もあります。
リマダイル、ケトフェン、ズブリンなどのNSAIDsと言う鎮痛剤は、劇的に関節痛を抑えてくれますが、胃腸や腎臓への負担が必ずつきまといます。
特に猫は鎮痛剤に対して敏感で、長期間使用することができません。
だから猫にも安心して使えるサプリメントは、鎮痛剤くらい猫にとっては重要な存在です。
また関節炎時には関節内にフリーラジカル(活性酸素)が発生すると言われ、そのフリーラジカルは組織を破壊したり、痛みを増幅するなどの作用があります。
そのフリーラジカルを中和するのが抗酸化物質というもので、関節サプリの多くに同時に配合されています。
グリコサミン・抗酸化物質のサプリメントが推奨される例
・老犬の関節炎
・老猫の関節炎
・ダックスフントの脊髄損傷
・小型犬の膝蓋骨内方脱臼
・股関節亜脱臼
などの痛みに対して。
サプリメントの注意事項としては
・すぐに効果を示さない(平均で6週間以上の服用が必要)
・重度の痛みに対しては、サプリメントだけでは対応できないことがある
ということです。
サプリ一覧
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コンドロフレックス (犬)
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テオタブ
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緑イ貝タブ
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ペットヘルスグルコサミンプラス
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リプロフレックス
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関節サポート ドライフード(犬)
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エイジングケア ドライフード(犬)
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