健やかな皮膚に!犬・猫サプリメント選び of 最適なサプリメントの選び方




からだをつよくするやさしい力

皮膚に効くサプリって?

皮膚は、外界という厳しい環境からからだを守る砦みたいなものです。
外界はからだの中と違って、気温や湿度も変わるし、またいろいろな病原体も存在します。気温や湿度に対しては、皮膚を毛に変化させて対応し、病原体には層構造という特殊なバリアを作っています。
ひとたび、それらが破られれば、あっという間にからだは外界の餌食となってしまうのです。

まず毛(被毛)ですが、植物と似ていて根をはる大地(皮膚)と養分が十分にあってはじめて成長します。だから炎症が強い皮膚には毛は生えないし、栄養状態の悪いときは毛もパサパサとしたものになります。
具体的に必要な栄養には「たんぱく質」「亜鉛」があげられます。

次に「層構造」ですが、皮膚の表面は角質層というものがあります。角質層は一番下(皮膚の奥)で、新しい細胞が生まれて「ところてん」のように次の新しい細胞に押されて表面に上がってきます。最後には「フケ(鱗屑)」となって、からだから剥がれ落ちていきます。通常、犬では5層の角質層があり、2週間ですべて生まれ変わると言われています。
例えば異常にフケが多いときは、この層構造が破壊されているので、簡単に外界からブドウ球菌などが表皮の下の真皮などにも侵入し増殖している状態です。単純にフケが多いだけでは済まされない問題が起きているのです。
この層構造を維持しているのは有名な「セラミド」という物質です。
セラミドはレンガ状の角質細胞をつなぎ合わせるセメントみたいな働きをしています。なのでフケが多い子は、シャンプーで薬浴しながらセラミドを多く摂った方が良いでしょう。

また「あたまにきくサプリメント」でもご紹介したω3脂肪酸は、炎症を抑える効果がありますので、皮膚炎をおこしている子にもおすすめなのです。

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サプリ一覧

リノビッツセラQ


バイオ・ガンマ-リノレン酸(125mg/カプセル)、セラミド、コエンザイムQ10、アスタキサンチン、トコトリエノールを含有する動物用健康補助食品。
カプセルタイプ。与えるときはカプセルのままか、先を切って餌にふりかけることもできます。


リノビッツVZ


通常の食事では特に摂取しにくいガンマ‐リノレン酸を主成分とし、食事の摂取状況により不足しがちなビタミン、亜鉛、およびコエンザイムQ10を配合した、動物用栄養補助食品です。
錠剤タイプ。


エファベット (犬・猫)


天然の月見草オイルと魚油由来のω3脂肪酸を豊富に含み、それら利用するためのビタミン、ミネラル配合した皮膚被毛のサプリメント。カプセルタイプ。


ガンマダーム (犬・猫)


不飽和脂肪酸であるγリノレン酸、DHA、EPAおよび抗酸化作用のあるビタミンE を含んだ皮膚被毛の健康を考えたサプリメント。ソフトカプセルタイプ。


オメガダーム (犬・猫)


ω3脂肪酸およびビタミン類を配合したサプリメント。
1回使いきりタイプの液状タイプ。


スキンサポート(犬)


ω3脂肪酸はもちろんウコン、アロエなどの抗酸化物質を含み酸化による細胞へのダメージを防いでくれます。犬が生活していく上での栄養素は全て含まれているので維持食として継続的に与えられます。動物病院の中で一番のヒット商品といわれ、食べてから1ヶ月前後で被毛の変化がみえることが多いです。フランス製。


ダーマエイド (犬)


ω3脂肪酸をバランスよく含む総合栄養食。もちろん継続的に与えることができます。ロイヤルカナン製品よりマイナーですが、ビルバック社はシャンプーなどが有名で、ホリスティック医療にはかかせない会社です。


ニュータードケア


避妊後の女性ホルモン欠乏による毛質の変化に対する効果。大豆イソフラボン配合。